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【食品開発者のための食品添加物の使い方講座 VOL.1】 商品開発に食品添加物を使うことは是か非か?

商品開発における食品添加物の使いかたに
ついてシリーズでお届けします。

 

 

「売れる商品を作る」を開発するという意味において

食品添加物を使うべきか使うべきでないかというのは悩ましい問題です。

 

今回は食品開発を行っている方に向けての話です。

(消費者として食品添加物が体に良いか悪いかの議論は他に譲ります。

 個人的には、食品添加物を気にせず食べていますが、

 体は元気なのであまり気にはしていません。)

 

 

食品開発を行う時に、

「無添加」で差別化をしたいという話をされることがあります。

基本的には、私はあまり賛成をしていません。

 

 

もちろん意味もなく食品添加物を使う必要はないのですが、

「消費者のニーズ」がある商品を作るという前提で話をすると、

「無添加」であるということは、一部の消費者を除いては購買する理由にならないことがほとんどで、思っている以上に差別化にはならないと思っています。

 

 

例えば。。。

私も大好きな商品である『カルビーのポテトチップスコンソメ味』には、

調味料(アミノ酸等)、香料、酸味料、カラメル色素、パプリカ色素、

甘味料(ステビア)、香辛料抽出物、ベニコウジ色素

など様々な種類の食品添加物が使われています。

 

ロングセラーの『グリコのポッキー』には、

乳化剤、香料、膨張剤、アナトー色素、調味料(無機塩)

が使われています。

 

消費者の方にとって、「無添加」であることが購買の理由になることは

非常に限定的です。

 

もちろん、「添加物のない食品しか食べない!」という考えで購買されている消費者の方もいるとは思いますが、私の周りにはほとんどいませんし、大多数の方が「食品添加物はない方がいいけどあんまり気にしない!美味しければOK!!」と考えていると思います。

 

コラーゲンが入っているから売れている商品はあっても、

無添加だからという理由で売れている商品を私は知りません。

 

「無添加にしたい」という相談を受けた時は、

無添加であるということは、他社商品との差別化にはなりますが、

美味しさや品質を落としてまで無添加にすることは反対ですと

お答えすることにしています。

 

とはいえ、無添加であることが有効なケースもあります。

 

 

食品添加物を使わないことをおすすめするパターン

 

1.赤ちゃん、こども向けの商品開発

赤ちゃん向けの商品・子供向けの商品・ペット向け商品には無添加であるということが、商品選択の理由になり、他社との差別化になることが多いので無添加での商品開発をおすすめしています。

 

2.販路を狭めてしまう場合

生協には、使ってはいけない食品添加物リストがあります。

そのリストに掲載されている食品添加物は、使ってしまうと販路を狭めてしまうことになるので生協をターゲットにした商品開発を行う場合が使わない方がベターです。

 

3.自然食のお店をターゲットに設定したとき

自然食のお店を販売ターゲットに設定した商品開発を行う場合は、来店者が無添加の商品を探している可能性が高いので、この場合も無添加の方がベターです。

 

 

食品添加物は、開発に使用した場合に

食感をよくすることが出来る。

見た目を鮮やかに出来る。

風味や香りを良くすることが出来る

販売価格を安くすることが出来る。

など様々な劇的な効果を食品に付与することが出来ます。

(これに関しては、このシリーズでご案内していきます)

 

「無添加」という縛りを付けて商品開発を行った結果、

味のない美味しくない商品、見た目や風味が良くない商品、価格が高い商品が出来上がってしまい、結局売れなかったという商品を数多く見てきました。

 

最初に「誰が、いつ、どのように食べるのか?」というターゲットを設定した上で、そのターゲットを狙う場合に無添加であることが、販売上有利に働くときのみ「無添加」という縛りを入れるべきで、安易な無添加による差別化は著しく商品のクオリティを落とす結果になりかねません。

 

「無添加で商品を作る!」ことにこだわり過ぎず、是々非々で「基本的には使わないほうがいいけど、商品をクオリティが上がるのなら使うときは使う」位の柔軟な態度で臨むほうがいいのではと思います。

 

(文責 :中間 秀悟)

 

 

 


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