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鳴門わかめと鳴門金時『株式会社貴彩【食品工場めぐり】

2016/01/30

四国名産


鳴門わかめと鳴門金時を販売されている株式会社貴彩様に
訪問し、想いや事業についてお伺いしました。

 

○鳴門海峡と鳴門わかめ

淡路島と四国の大毛島・島田島の間にある鳴門海峡。

この海域には、播磨灘の潮流と紀伊水道の潮流という、潮の流れの速さが大きく異なる二つの潮流がぶつかり合うことで、大きな渦ができます。時に海難事故の原因にもなる大きな渦ですが、それほどの激流が最高品質のわかめを育てます。

 

 

わかめは「海の野菜」とも呼ばれる日本人には欠かせない食材であり、日本全国で養殖されています。そんな中でも、鳴門海峡の激流に育てられる鳴門わかめはたくましく、肉厚で、コシが強いという特徴があります。

 

もっとも、鳴門わかめというのは特定のわかめを指すのではなく、鳴門にある7つの漁協がそれぞれ独自の鳴門わかめを養殖しています。

 

そのうちの一つである里浦漁協のわかめは、播磨灘と紀伊水道の潮流がぶつかり合う場所の中でも、さらに1級河川である吉野川から栄養豊富な川水が流れ込む海域で育ちます。だからこそ、里浦漁協のわかめは、他の鳴門わかめに比べてさらに品質が高くなるのです。

 

株式会社貴彩の販売商品

今回紹介する「株式会社貴彩」さんが販売しているわかめは、里浦漁協のわかめです。

 

 

栄養塩に恵まれた里浦漁協の海域では質の良い原藻を収穫することができます。胞子の状態から丹念に育て、1.5~2mに成長したものを、2月半ばから4月いっぱいまで収穫します。最初の30~40日に行われる収穫を「一番採り」といい、その後「二番採り」「三番採り」が行われますが、このうち最も価値が高いのが初物の一番採りです。

貴彩では、この一番採りのわかめを渦状に巻いた贈答・ギフト用の「渦わかめ」や業務用の茎付きわかめ、茎なしわかめ、茎わかめの塩蔵品など様々な種類のわかめを販売しています。

 

 

わかめの製造現場に潜入!

 

茎部分とわかめ部分の仕分け作業は、すべて手作業で丁寧に行われています。さらに、収穫した鳴門わかめを冷蔵庫で保存して置き、注文が入ったタイミングでこの作業を行うため、いつも新鮮な鳴門わかめを提供することが可能となっています。

 

  

 

また、貴彩さんが扱う鳴門わかめは、「適正な食品表示」と「トレーサビリティ(加工履歴管理)」を備えた加工業者のみが徳島県から認定される、「徳島県鳴門わかめ認証制度」の認証を受けています。数年前に鳴門わかめが偽装問題で騒がれたことを受けて設けられた制度であり、この認証を受けていることが安心安全の証となっています。

 

 

新ブランド「蜜郎」

 

貴彩さんは、鳴門わかめ以外にもさつまいもを扱っています。

一押しは鳴門海峡、吉野川、旧吉野川の砂地で栽培される

契約農園と共同で開発・栽培している『蜜郎』です。

鳴門市の里浦町は海に面しているため、サツマイモを栽培する土壌に海からのミネラルが豊富に含まれています。

また、水はけのよい海砂を使った砂地の畑で栽培する砂地栽培が特徴です。有機肥料を多く含んだこだわりのオリジナル堆肥を使い、低農薬で栽培しています。

 

収穫後に温度と湿度を管理した貯蔵庫で約2ヶ月熟成させます。

この貯蔵によって、適度に水分を飛ばし、でんぷんの割合を増やすことによって、水くささが甘さに転じます。

 

こうして作られた『蜜郎』は、食感はねっとり、蜜はたっぷりで黄金色に輝き、まさに天然の極上スイーツです。おすすめは焼き芋。シンプルな焼き芋が最も甘さを堪能できる食べ方です。このほか、輝く黄金色を活かした干し芋にするのにも適しています。

 

栽培を始めてまだわずかに3年ですが、たちまち多くのファンを獲得し、毎年栽培面積を増やしています。しかし、蜜郎は手間がかかり育てにくく、収穫できる量が限られているため、すぐに完売してしまいます。あまりにも評判が良いため、近所の方がお歳暮などに1人で10箱、20箱と買っていくことも珍しくないほどの人気です。

 

貴彩のポリシー

 

 

 鳴門わかめも蜜郎も、単に生産を委託したものを買いつけるだけではなく、自分たちが生産者でもあることが貴彩の強みです。生産者と販売者を兼ねることによって、自ら海に出向いてわかめを採りながら、一番いい時期の一番いいわかめを提供することができるため、品質には絶対の自信を持っています。

 今回取材に応じてくれた営業部長の福山正史さんは、

「わかめだったら何でもいい、芋だったら何でもいいという買い手企業ではなくて、良さや美味しさが分かってくれる企業さんに販売したい」

「鳴門わかめもさつまいもの生産者も高齢化が進んでいるので、若い僕らが頑張りたい」

と語っていました。


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